鳳凰小屋出発の朝。燕頭山を経て、御座石温泉までは急な下りが続くらしいです。気を引き締めて出発です。
燕頭山はカラマツの緑の美しい平坦地です。サルオガセという地衣類が枝から下がり、山深さが感じられます。
地蔵岳直下にひっそりと咲いたホウシャジンの花。紫色のモダンなお花です。
北岳ともお別れして、地蔵岳の基部に向かいます。
すると、地蔵岳のオベリスクが目に飛び込んできました
観音岳から、これから向かう地蔵岳を眺めるお仲間たち。
観音岳山頂からは、甲斐駒ケ岳にも手が届きそうです。
右側に見えるのが、地藏岳。
右手に薬師岳を従え、観音岳から望む
富士山の美しさは、筆舌に尽くし難し。
次は、鳳凰三山の最高峰、観音岳を目指します
砂礫地の岩の隙間に咲く、タカネビランジが満開です。
砂払岳から望む白峰三山。右から、北岳、間ノ岳、農鳥岳。野呂川の深い渓谷を挟み、稜線を歩く私たちの左側でずっと見守ってくれています。
南御室小屋を出発の朝。本日のコースは、砂払岳を経て、薬師岳→観音岳→地蔵岳へと進みます。鳳凰三山の核心部を歩く稜線逍遥に出発です。
急な樹林帯の登りを2時間強で、苺平に到着。そこからは、苔に覆われた、しっとりとした樹林帯を下ること40分で、南御室小屋に到着しました。正真正銘!の南アルプスのわき水が、おいしかった!!
「鳳凰三山」とは南アルプス北部に位置する、薬師岳、観音岳、地藏岳のこと。2800m前後の3つの峰は、起伏のある2㎞ほどの稜線で結ばれています。白峰三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳)の眺望を楽しみながら、曲がりくねった唐松と花崗岩の白砂の中を進み、まさに「白砂青松」の稜線散歩を堪能しました。
名残惜しいですが、地蔵岳に別れを告げ鳳凰小屋に向かいます。砂礫の斜面が手強いです。
ガイドさんの先導で、地蔵岳のオベリスク直下の岩場までチャレンジする勇者たち。
ガイドの塩沢さんのリードで、岩の難所のアカヌケ沢の頭も、
賽の河原に降りる砂礫の下りも難なくクリア!!賽の河原でほっと一息。
小笹の緑が芝のように美しい、コメツガの樹林帯を抜けて、2時間強で杖立峠に到着。風の吹き抜ける気持ちのよい登りでした。リーダを中心に、ほっと一息。
夜叉神峠登山口を10:00出発。カラマツ林の登山道を1時間強で夜叉神峠へ。白峰(しらね)三山が、私たちを出迎えてくれました。
急下降が続く山道では、レンゲショウマの花が励ましてくれました。
そろそろ下界も近いです。ワゴンタクシーの待つ、御座石温泉にいそぎました。
開 催 日 |
8月8日~10日 |
リーダー |
鈴木智津子 |
写真・文 |
飯島千鶴子
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参加人数 |
13名 |
地蔵岳のオベリスクに圧倒され、アカヌケ沢の頭の岩場に手ごたえを感じ、賽の河原に置かれた地蔵尊の尊い信仰に胸打たれ、
稜線に咲く貴重な花々を愛でた、楽しい山旅でした。
ツガの樹林帯をゆっくりと下ります。
とっても歩きやすい登山道です。
地蔵岳のオベリスクをバックに集合写真。鳳凰三山登頂、コンプリート!!
目前の薬師岳を目指すお仲間たち。
気合を入れて出発です。
地蔵岳のオベリスクをバックに集合写真。
鳳凰三山登頂、コンプリート!!