石アさんと私は、3月31日から4月4日の5日間、オーストリアのReiteralm(ライターアルム)スキー場で行われたFIS World Criterium Masters 2008(FIS主催世界マスターズ選手権大会 2008)に参加しました。
SAJから、この大会の日本チームのキャプテンを私が仰せつかりました。
このWCMは、1年に15〜18回行われる世界マスターズ大会のなかで、ただ1回だけFIS直轄で行われる最も権威のある大会で、それだけに世界中の一流選手が多数参加する(因みに今回は25カ国から約600人が参加)中の最大・最高の大会です。この権威の象徴として、表彰式では1位〜3位の選手の所属国の国旗が掲揚され、同時に1位の選手の国歌が吹奏されます。表彰式に参列の観衆が一斉に起立・脱帽して選手の栄誉を称えることはオリンピックと全く同じです。
競技は回転・大回転・スーパー大回転の3種目で行われました。当然のことながら、1位〜3位までの入賞者の大部分はオーストリア・イタリア・ドイツ・スイスなどのヨーロッパのスキー大国の選手で占められました。
その中でただ一人、我が石ア選手が大回転とスーパー大回転の2種目で、ヨーロッパ勢を制して見事に優勝を果たしました。そして、表彰式で2度にわたって日章旗が中央に掲げられ、参列者全員が起立する中で君が代が高々と奏でられました。
日頃の人一倍の努力が報いられた石アさんの感激が一入であったことは想像に難しくありませんが、他のクラブからの選手も含めた日本チーム全員が、涙ながらの感動で彼女の栄誉を称えました。
この石アさんの快挙は、クラシックの歴史に金字塔として、末永く刻まれることは当然ですが、同時に日本マスターズスキーの歴史にも長く記録されることと思います。
以上ご本人では書き難いこともあらんとの思いから、サブリーダーの私が代わりに報告するものです。
スーパー大回転表彰式↓
↑大回転表彰式 3位は失格で不在
広大なライターアルムスキー場
ポスター