景鶴山頂
スノーブリッジ
最初へ
日没が近づき、行く手にポツンと山の鼻小屋の明かりが見えるとどっと疲れが出た。と同時に右足をかなり引きずっていることに気づく。山小屋では我々の帰りの遅いことを心配していた。
部屋で、恐る恐る靴下をとって驚いた。母子の内側面から土踏まずまで皮が剥けている。持ち合わせのメンタムを塗ってガーゼで応急処置。その晩はあまりの痛さで一睡も出来なかった。
尾瀬ヶ原とヨッピ川
滝の沢源頭部
●5月2日(雨) 下山
早朝から雨、それも強い降りだ。今日は至仏山を滑る予定だったが怪我もあり帰宅を急いだ。強い雨足が雨具のフードにカタカタ音を立てた。
この雨では融雪が進み、今シーズンの景鶴登山は事実上昨日が最後となるのではと思った。
鳩待峠までの2時間、痛さを堪えてのツボ足登高だった。荷は重いが、シールを滑らせるよりは足の痛さが軽かった。
沼田からの関越道では、雨中1時間の事故渋滞があったが、それ以外は順調だった。
気温が高く腐ったザラメ雪は滑りが悪かったが、それでも下りは断然早い。
現在位置の特定を巡って弟と議論になりイライラを重ねたがどうやら八海山とのコルを無事通過できた。
GPS頼りに外田代の広い雪原を横断して行くとシラビソ樹林の間に見覚えある二俣地形が確認できて安堵した。
最後は急斜面のツリーランを一気に決めて二俣に降り立った。
時刻は4時半を過ぎていた。ここまで来ればもう安心。
後日談
インターネットで横浜のブーツチューンナップ屋を探し、アウターシェルの幅を10o広げる熱加工をしてもらった。
その後の山スキーでは何の問題も起きず、快適ブーツに生まれ変わったのがうれしかった。
夕暮れの山の鼻小屋